
日本映画界から歴史的な大ニュースが飛び込んできました! 2026年5月にフランスで開催される「第79回カンヌ国際映画祭」の長編コンペティション部門に、なんと日本の監督の作品が3本同時に選出されました。コンペ部門への3作品同時出品は、実に25年ぶりの快挙です。
パルムドール(最高賞)を競うのは、世界に名を轟かせる是枝裕和監督、濱口竜介監督、深田晃司監督の3名。映画ファンのみならず日本中が熱狂するこのニュースに合わせて、それぞれの新作が「どのような物語なのか」をいち早く解説します!
1. 是枝裕和監督『箱の中の羊』(2026年5月29日公開)
【キャスト】綾瀬はるか、大悟(千鳥)、桒木里夢 ほか
少し先の未来を舞台にした、是枝監督ならではの「新しい家族のかたち」を問う物語です。
【あらすじ】 幼い息子を亡くして2年が経つ甲本夫婦(建築家の妻と工務店社長の夫)のもとに、息子と全く同じ姿をした「ヒューマノイド」がやってきます。手放しで喜んで迎え入れる妻に対し、戸惑いを隠せない夫。止まっていた家族の時間が再び動き出しますが、やがて予期せぬ事態が起こり、夫婦は大きな決断を迫られることになります。 ヒューマノイドというSF的な要素を取り入れながらも、深くリアルな人間模様が描かれる意欲作です。
2. 濱口竜介監督『急に具合が悪くなる』(2026年6月19日公開)
【キャスト】ビルジニー・エフィラ、岡本多緒 ほか
同名の書籍(宮野真生子・磯野真穂 著)の映画化で、フランス・パリ郊外にある介護施設「自由の庭」が舞台となります。
【あらすじと見どころ】 施設長のマリー=ルーは、入居者への人間らしいケアを理想としながらも、慢性的な人手不足やスタッフの無理解といった現場の厳しい現実に悩まされていました。そんな折、彼女はがん闘病中の日本人演出家・真理(まり)と出会います。 過酷な病を抱えながらも演劇に向き合い、表現への情熱を燃やし続ける真理の姿に勇気をもらい、二人は交流を深めていきます。そして真理の病状が進行し、文字通り「急に具合が悪くなる」なかで、二人の魂はより深く通い合っていくのです。
介護施設におけるケアの理想と現実というリアルな葛藤と、困難な状況下でもパフォーマンスへの強い熱意を失わない演出家の力強い姿は、見る者の心を激しく揺さぶり、前を向くための大きなモチベーションを与えてくれるはずです。
3. 深田晃司監督『ナギダイアリー』(2026年9月25日公開)
【キャスト】松たか子、石橋静河、松山ケンイチ ほか
カンヌ常連の深田監督が、9年の歳月をかけて構想した渾身のヒューマンドラマです。
【あらすじ】 岡山県奈義町をモデルとした自然豊かな町「ナギ」を舞台に、彫刻家と東京生まれの建築家という二人の女性を中心に物語が繰り広げられます。 実力派俳優たちが豊かな自然のなかでどのような群像劇を織りなすのか、深田監督の緻密な演出と上質なドラマ展開に高い期待が寄せられています。
日本映画の豊かさと多様性を世界に見せつける、全く異なるアプローチの3作品。5月のカンヌ本番でどのような結果をもたらしてくれるのか、そして日本での劇場公開が今から本当に待ち遠しいですね!